レンタカー開業の手順|許可申請からわナンバー登録、営業開始までの流れ
レンタカー事業を始めるには、運輸支局の許可を受けて、車両を「わナンバー」に登録する必要があります。ただ、許可を取るまでの準備に加えて、営業を始めるまでに決めておくことも多く、何から手を付ければよいか迷う方も多いと思います。この記事では、レンタカー開業の手順を、事業の形を決めるところから営業開始後まで、順番に整理します。
レンタカー開業の全体の流れ
- 事業の形を決める(台数・お客様・場所)
- 営業所と車両の保管場所を用意する
- 車両と保険を用意する
- 料金と貸渡約款を決める
- 運輸支局に許可を申請する
- 車両をわナンバーに登録する
- 予約の受付と書類の準備をして、営業を始める
- 営業開始後も、記録と報告を続ける
必要な書類や細かな条件は、地域や時期によって違うことがあります。準備を始める前に、管轄の運輸支局に相談しておくとスムーズです。
1. 事業の形を決める
最初に、何台で、どんなお客様に、どこで貸すかを決めます。観光客向け、地元の方向け、修理中の代車、法人向けの長期貸出など、お客様によって必要な車種や営業時間、予約の受け方が変わります。
最近は、中古車販売店や整備工場、板金工場などが、今ある車両や駐車場を使って2〜5台程度から始めるケースも増えています。小規模から始める考え方は「レンタカー事業は意外と始めやすい?小規模でも開業できる理由」、収益の目安は「レンタカー開業の収益イメージと成功のポイント」で解説しています。
2. 営業所と車両の保管場所を用意する
お客様への貸出・返却や受付を行う営業所と、車両を保管する場所が必要です。大きな店舗である必要はありませんが、申請では営業所や保管場所の位置図・配置図などを求められることがあります。既存の店舗や駐車場を使う場合も、レンタカーとして使えるかを事前に確認しておきましょう。
3. 車両と保険を用意する
貸し出す車両を用意し、レンタカーとして使うことに対応した任意保険に加入します。対人・対物の補償や、お客様向けの補償制度をどうするかも、この段階で決めておくと後の準備が楽になります。保険の条件は、保険会社に「レンタカーとして貸し出す」ことを伝えて確認しましょう。
4. 料金と貸渡約款を決める
基本料金、延長料金、オプション、キャンセル料などの料金と、貸出の条件を定めた貸渡約款を用意します。申請の際に求められることが多いので、許可申請の前に決めておきます。料金の決め方は「ハイシーズン料金をうまく活用!レンタカー経営を安定させる価格戦略」も参考にしてください。
5. 運輸支局に許可を申請する
レンタカー事業は「自家用自動車有償貸渡業」として、管轄の運輸支局の許可が必要です。申請書に、営業所・保管場所・車両・保険などの書類を付けて提出し、審査を受けます。書類に不足や修正があると時間がかかるため、余裕を持って準備しましょう。申請から許可までの流れは「わナンバー取得の流れをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
6. 車両をわナンバーに登録する
許可を受けたら、貸し出す車両をレンタカー(わナンバー)として登録します。登録が済んだ車両から貸し出せるようになります。
7. 予約の受付と書類の準備をして、営業を始める
営業を始める前に、日々の業務の回し方を決めておきます。
- 予約の受け方:電話・店頭だけか、自社の予約サイトや楽天トラベル・じゃらんなどのOTAでも受けるか
- 空き状況の管理:どの車がいつ空いているかを、誰でもすぐに確認できるようにする
- 書類:貸出のたびに貸渡証を作ってお客様に渡し、貸渡簿を残す
- 車両の点検:貸出前後の車の状態や、日常点検の記録を残す
- お客様の情報:運転免許証の確認と、連絡先・利用履歴の管理
台数が少ないうちは手書きやエクセルでも回りますが、予約の受付先が増えると、予約の見落としや二重予約が起きやすくなります。貸渡証・貸渡簿の作り方は「貸渡簿・貸渡証の作成と印刷」で紹介しています。
8. 営業開始後も、記録と報告を続ける
営業を始めたあとも、貸渡簿の保管や車両の点検、車検の管理が続きます。また、年に1回、貸出の実績をまとめた貸渡実績報告書を運輸支局に提出します。日々の予約や貸出の記録をきちんと残しておくと、報告書の作成も楽になります。詳しくは「貸渡実績報告書の作成」をご覧ください。
開業準備のチェックリスト
| 準備すること | 確認するポイント |
|---|---|
| 事業の形 | 台数、お客様、営業時間、予約の受け方 |
| 営業所・保管場所 | 位置図・配置図、レンタカーとして使えるか |
| 車両・保険 | レンタカー用途に対応した任意保険、補償制度 |
| 料金・貸渡約款 | 基本料金、延長・キャンセル料、貸出の条件 |
| 許可申請 | 管轄の運輸支局、必要書類、審査の期間 |
| わナンバー登録 | 貸し出す車両の登録 |
| 営業の準備 | 予約の受付、空き状況の管理、貸渡証・貸渡簿、点検の記録 |
| 営業開始後 | 貸渡簿の保管、車検・点検の管理、年1回の貸渡実績報告書 |
よくある質問
何台から始められますか?
2〜5台程度から始める事業者も多くいます。既に車両や駐車場を持っている場合は、初期費用を抑えて始めやすくなります。
許可の申請は自分でできますか?
自分で申請することもできます。書類の準備に不安がある場合は、運輸支局に事前に相談したり、行政書士に依頼したりする方法もあります。
開業前から管理システムを入れたほうがよいですか?
台数が少ないうちは必須ではありませんが、ネット予約やOTAの予約を受ける予定があるなら、最初から予約と空き状況をまとめて管理できるようにしておくと、二重予約を防げます。貸渡証を予約の内容から自動で作れると、受付の時間も短くなります。
グランドレンタカーで開業後の業務をまとめて管理
グランドレンタカーは、レンタカー事業者向けの予約・管理システムです。在庫カレンダー、予約・車両・顧客の管理、貸渡証・貸渡簿の発行、自社の予約サイト、OTA予約の取り込み、貸渡実績報告書の作成まで、開業後の業務をまとめて管理できます。30日間の無料お試しで、実際の操作感を確かめられます。
詳しくはレンタカー予約システムと機能一覧、料金は料金プランをご覧ください。